大正から昭和初期に小説家・劇作家として、また「文藝春秋」を創刊し雑誌発行人としても活躍した菊池寛の作品。京都にはなかなか自殺、特に身投げする川がないが、岡崎公園の先で身投げする者を見つけると竿を差しだして助ける老婆がいた。老婆は皆、竿を差しだすと助かろうとしがみつくため、人助けをしていると思っていたが、やがて自らの身の上に不幸が起きる。
大正から昭和初期に小説家・劇作家として、また「文藝春秋」を創刊し雑誌発行人としても活躍した菊池寛の作品。京都にはなかなか自殺、特に身投げする川がないが、岡崎公園の先で身投げする者を見つけると竿を差しだして助ける老婆がいた。老婆は皆、竿を差しだすと助かろうとしがみつくため、人助けをしていると思っていたが、やがて自らの身の上に不幸が起きる。