本書は、オルガン(パイプオルガン)のための音楽の主要な作曲家と作品を簡潔に紹介したものです。その際、筆者がこれまで主にLP、CDで聴いてきたオルガン曲の中から、「これは聴く価値がある!」と思う曲を選びました。当然、主観的で偏りがあり、異論も多々あることと思います。「一個人のオルガン音楽体験記」としてお読みください。 日本では、クラシック音楽はマイナーなジャンルで、そのクラシック音楽の中でも、さらにマイナーなのがオルガン音楽です。筆者は、これまで40年以上にわたって、「西洋音楽史」、「鍵盤音楽史」などの授業や講座で、音大などの学生さんや、社会人講座を受講される方々にオルガン曲を紹介してきましたが、しばしば「退屈」、「つまらない」という感想に遭遇してきました。やはり、現代人の感覚には合わないところがあるのでしょう。しかし、たとえオルガン音楽が地味で、ある意味つまらないとしても、だからこそ、華やかなもの、派手なもの、手軽なもの、おもしろいものがもてはやされる今、聴く意味がある、と思っています。「オルガン曲を聴いてみたい」と思っている方々にとって、本書がガイドブックとして多少なりともお役に立てばॲ
本書は、オルガン(パイプオルガン)のための音楽の主要な作曲家と作品を簡潔に紹介したものです。その際、筆者がこれまで主にLP、CDで聴いてきたオルガン曲の中から、「これは聴く価値がある!」と思う曲を選びました。当然、主観的で偏りがあり、異論も多々あることと思います。「一個人のオルガン音楽体験記」としてお読みください。 日本では、クラシック音楽はマイナーなジャンルで、そのクラシック音楽の中でも、さらにマイナーなのがオルガン音楽です。筆者は、これまで40年以上にわたって、「西洋音楽史」、「鍵盤音楽史」などの授業や講座で、音大などの学生さんや、社会人講座を受講される方々にオルガン曲を紹介してきましたが、しばしば「退屈」、「つまらない」という感想に遭遇してきました。やはり、現代人の感覚には合わないところがあるのでしょう。しかし、たとえオルガン音楽が地味で、ある意味つまらないとしても、だからこそ、華やかなもの、派手なもの、手軽なもの、おもしろいものがもてはやされる今、聴く意味がある、と思っています。「オルガン曲を聴いてみたい」と思っている方々にとって、本書がガイドブックとして多少なりともお役に立てばॲ