過去と未来が交差する切ないヒューマン・ラブストーリー。 ※キンドル版(合本版・分冊版)書籍版(単行本・文庫本)があります。こちらは単行本版(全三巻)になります。 【あらすじ】 かつての恋人・ルイを独占欲から深く傷つけた過去を理由に恋愛を遠ざけていた渡海(とかい)。だが、ドイツから日本に戻ったあと二週間だけ同居した歩(あゆむ)と紆余曲折の末結ばれた。(イヴのめざめ)その後仕事で向かったドイツで縄の受け手を務めるルイのある姿を目にし、渡海はかつて味わい続けた嫉妬に似た感情を抱く。だが、長年パートナーを務めてくれたルイが結婚を理由にステージから降りることを聞き心から喜んだ一方で、渡海は緊縛師を辞めるをことを決意する。が、突然目の前に現れた日本人女性から言い放たれた一言がきっかけとなり、渡海は忘れることのできない過去に向きあうことに。 縄を教えてくれた師匠であり癒えない心の傷を負わせた仲秋と何やら因縁があるフェティッシュバーのオーナ女性とその夫。そして自分と同じような別れを経験した緊縛師とノーマルながらも縛る相手に寄り添う女性緊縛師と関わりながら、渡海は緊縛師という仕事についてだけでなくサディズムやマゾヒズムといった特殊な嗜好ーBDSM・フェティシズムーの根底にあるものについて考えるようになる。それに伴い同棲している恋人・歩との関係も少しずつ変化していった。 かつての恋人といまの恋人。それぞれに向けるふたつの思いに挟まれた男が、葛藤と苦悩の末にたどりついた先にあったものは緊縛師として生きる覚悟だった。心を縛る未練に縛られていた男と女の大人のラブストーリーEveシリーズ第三作。 ・作中にはストーリー上で欠かせないSMおよび緊縛、官能描写がございます。 【読者様より】 ・渡海の気持ちを込められない葛藤が繊細に描かれて、自分にも当てはまるし、目標への習得の参考になりました。中々何事もすんなり習得出来ないもんです。 ・SMという一見普通には公にしにくいことですが、お話全体を通してそれも1つの愛の形、愛情を示す手段でお互いを信頼愛し合ってるんだなと思って心が温かくなりました。 ・渡海くんの成長物語と感じている方が多いですがそれだけじゃなかった。シリーズ最終巻の名にふさわしい過去と未来が交差した大人の読み物に感じました。サディズムやマゾヒズムの一端に触れ、ああなるほどそういうことかと納得しきりです。 ・緊縛もの=「縛られて気持ちいい」「縛られて恥ずかしい」だけでなく、歩・ルイ・渡海と視点を変えて縛る側や縛られる側の視点で書かれているイヴシリーズは、全編通してSMや緊縛に対する作者の真摯な気持ちがあふれる素晴らしい作品でした。渡海だけでなく歩やルイ、仲秋先生と登場人物たちのさまざまな愛の形が面白かったです。 ・この一冊を読むあいだに心苦しくなったりほっとしたり切なくなったり……。でも、最後は温かい気持ちで読み終えることができました。 【著者より】 SMや緊縛を扱った小説といえば官能小説を連想しますが、この作品は官能描写や緊縛描写ではなく行為に関わる人間の心理の変化がメインになっています。 BDSM(=ボンデージ(拘束)ディシプリン(支配)サディズム・マゾヒズム」、これらは一般的にはアブノーマルなものと認知されていますが、行為の本質は普遍的な感情ではないかと私は思いますし、それをこれからも書いていきたいと思っています。 「こういう世界・こんな形の愛もこの世のどこかにあるんだなあ」と、寛大なお気持ちでお読みいただけると嬉しいです。
過去と未来が交差する切ないヒューマン・ラブストーリー。 ※キンドル版(合本版・分冊版)書籍版(単行本・文庫本)があります。こちらは単行本版(全三巻)になります。 【あらすじ】 かつての恋人・ルイを独占欲から深く傷つけた過去を理由に恋愛を遠ざけていた渡海(とかい)。だが、ドイツから日本に戻ったあと二週間だけ同居した歩(あゆむ)と紆余曲折の末結ばれた。(イヴのめざめ)その後仕事で向かったドイツで縄の受け手を務めるルイのある姿を目にし、渡海はかつて味わい続けた嫉妬に似た感情を抱く。だが、長年パートナーを務めてくれたルイが結婚を理由にステージから降りることを聞き心から喜んだ一方で、渡海は緊縛師を辞めるをことを決意する。が、突然目の前に現れた日本人女性から言い放たれた一言がきっかけとなり、渡海は忘れることのできない過去に向きあうことに。 縄を教えてくれた師匠であり癒えない心の傷を負わせた仲秋と何やら因縁があるフェティッシュバーのオーナ女性とその夫。そして自分と同じような別れを経験した緊縛師とノーマルながらも縛る相手に寄り添う女性緊縛師と関わりながら、渡海は緊縛師という仕事についてだけでなくサディズムやマゾヒズムといった特殊な嗜好ーBDSM・フェティシズムーの根底にあるものについて考えるようになる。それに伴い同棲している恋人・歩との関係も少しずつ変化していった。 かつての恋人といまの恋人。それぞれに向けるふたつの思いに挟まれた男が、葛藤と苦悩の末にたどりついた先にあったものは緊縛師として生きる覚悟だった。心を縛る未練に縛られていた男と女の大人のラブストーリーEveシリーズ第三作。 ・作中にはストーリー上で欠かせないSMおよび緊縛、官能描写がございます。 【読者様より】 ・渡海の気持ちを込められない葛藤が繊細に描かれて、自分にも当てはまるし、目標への習得の参考になりました。中々何事もすんなり習得出来ないもんです。 ・SMという一見普通には公にしにくいことですが、お話全体を通してそれも1つの愛の形、愛情を示す手段でお互いを信頼愛し合ってるんだなと思って心が温かくなりました。 ・渡海くんの成長物語と感じている方が多いですがそれだけじゃなかった。シリーズ最終巻の名にふさわしい過去と未来が交差した大人の読み物に感じました。サディズムやマゾヒズムの一端に触れ、ああなるほどそういうことかと納得しきりです。 ・緊縛もの=「縛られて気持ちいい」「縛られて恥ずかしい」だけでなく、歩・ルイ・渡海と視点を変えて縛る側や縛られる側の視点で書かれているイヴシリーズは、全編通してSMや緊縛に対する作者の真摯な気持ちがあふれる素晴らしい作品でした。渡海だけでなく歩やルイ、仲秋先生と登場人物たちのさまざまな愛の形が面白かったです。 ・この一冊を読むあいだに心苦しくなったりほっとしたり切なくなったり……。でも、最後は温かい気持ちで読み終えることができました。 【著者より】 SMや緊縛を扱った小説といえば官能小説を連想しますが、この作品は官能描写や緊縛描写ではなく行為に関わる人間の心理の変化がメインになっています。 BDSM(=ボンデージ(拘束)ディシプリン(支配)サディズム・マゾヒズム」、これらは一般的にはアブノーマルなものと認知されていますが、行為の本質は普遍的な感情ではないかと私は思いますし、それをこれからも書いていきたいと思っています。 「こういう世界・こんな形の愛もこの世のどこかにあるんだなあ」と、寛大なお気持ちでお読みいただけると嬉しいです。